メフィスト賞学園ミステリーⅡ

順調に辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』(中)へ。いよいよ、状況と謎が明らかに成りつつ、それぞれの人物からトラウマ物語が浮かび上がってきます、。あと、時間処理というか、構成というのか、現在の展開にこれでもかこれでもかと織り込まれる過去のエピソードの配し方が、すごいです。しかも、そっちに中心がふられちゃうことなく、ストーリーラインを壊すことなく、徹底した表層の記述に留まりながら「厚み」が形作られていくかのようです。