2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
河上徹太郎『戦後の虚実』、ほんとに、当時きらわれたのがよくわかる納得のニヒリズム… 本の造りが、思いの外モダンでびっくり!
林芙美子『人間世界』、ほんとに、下層階級っていうか、貧しき人々を書くのが好きなのねぇ。
青野季吉『文学と人間』、っていうか、気づいたらこういう本が2冊うちにあって、今さらながら特殊な環境を痛感します…
久々に、この手の本を読みました。黒崎宏『言語ゲーム一元論』、ヴィトゲンシュタイン@後期
柄谷行人編『近代日本の批評3』、はい、野口武彦さんが入って、ディープにパワーアップ…
藤森照信『天下無双の建築学入門』、なるほどこれは面白い。天気の良い、それでいて日差しの強くない午後に、だらだら外で飲めたら、もとい読めたら最高な感じ。
シェイクスピア『マクベス』、文庫の福田訳で。殺しちゃうのって、こんなに早かったっけ? ちとびっくり。
文庫での訳業でもご活躍の宇野邦一氏の『意味の果てへの旅』、かなりスリリングに読む。最近のマイ・ヒット。
古い講談社文庫で武田泰淳『司馬遷』を読む。一世一代感(?)が、いい意味での緊張感としてよくでている傑作です。
福田和也『甘美な人生』、いや、それなりにていねいに、興味深く拝読。
柄谷行人編『近代日本の批評2』、やっぱり1の方がいい。それは、確かに問題領域の違いなのでしょう。
柄谷行人編『近代日本の批評1』、まとめてよみたくて、文庫で揃えました。やっぱり、このころのテンションというのはすごいね。
ジャック・デリダ『言葉にのって』、ずいぶん筑摩はデリダの文庫をだしたんだねぇ、買うのに一苦労…
三浦大輔『愛の渦』をようやく通読。ほんとにフォルムは平田オリザばりなんだけど、コンテンツが無駄にセンセーショナルなんだよなぁ。コンテンツまで貧しくつまらないものを配せる平田オリザのすごさが逆によくわかる。
織田作之助『世相・競馬』、名高き「世相」をはずかしながら、初見。すげー。しかし、S賀君は、どうしてこういうのけなすかな…
福田和也『奇妙な廃墟』、ちくま学芸は、いいのだしてるけど、こういう本が絶版なんだよね…
斎藤希史編『日本を意識する』、ま、読み物です。買ったことを少し後悔するも、さすが編者の一文は面白かった。
水崎野里子『日本近代文学とシェイクスピア』、一応マスト文献かと思って入手しましたが、…
坂口安吾『日本無頼論!』、ついつい買ってしまいました…
加地伸行『史記 司馬遷の世界』、一般論につねに対案を出していくスタイルが反復される。噂の泰淳批判も、初見、痛烈…
サスキア・サッセン『グローバリゼーションの時代』、期待値以上の面白さ。主著も定価で買うことにしました。
川西政明『武田泰淳伝』を、私怨?をこめて通読。
『ノヴァーリス作品集 第3巻』、「夜の讃歌」初読。バルトのリファーについても知り、はやく講義録買わなきゃ…
『ノヴァーリス作品集 第1巻』、ほほう、ってことで、翻訳についてのアフォリズム(?)に一票。
荒井とみよ『中国戦線はどう描かれたか』、誠実ではあるといってよいのだろうけれど、いかんせん、素朴すぎるぜ。
一ノ瀬俊也『戦場に舞ったビラ 』、よい資料集ではあるけれど、完全に期待はずれなのであった。。。
中島京子『イトウの恋』、なるほど、『蒲団』がなくてもこのように欠けるのかと驚嘆。島田雅彦などより、ぜんぜんいいかも。
類書は多いが、本上まもる『〈ポストモダン〉とは何だったのか』はわれらの時代のポストモダン本として、圧倒的な説得力をもつ!
中島京子『ココ・マッカリーナの机』、なるほどこれは確かに素晴らしいエッセイです。語彙が的確とは思えないけれど、「文章力」がうらやましいくらいあるなぁ、内容も面白いし。
三島由紀夫『美しい星』、いやいや、無駄に長い(笑) にしても、すげー小説だし、ここ30年のギャップを示すよい見本って感じです。