2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋健二『文学と文化』

天気のいいGWですが、高橋健二『文学と文化』なんて読みました。古書だから線ひきがあるんだけど、そのあかえんぴつもまた、時代を感じさせるようで、シミとともに歴史の息吹を感じつつ…

今村仁司『群衆』

なかなか手のつけられないところを整理してて、ふと目について今村仁司『群衆』を流し読み。文献一覧も充実してて、適当な感じも含めてお役立ち。

木村謹治『ゲーテ・シルレル』

木村謹治『ゲーテ・シルレル』、1937。まだセーフ、っていうか、基本的に、政治的ですらない人が、その立場と時代の計算式に、あまりにもキレイに解を出してしまったってことだと思うんだけど、どんなもんだろうか。もちろん、それを「政治」というのな…

高橋健二『現代ドイツ文学と背景』

高橋健二『現代ドイツ文学と背景』、いやー書きまくってる。にしても、在独経験者があの時代に担わざるを得なかったというのは、いかに書き流していても、そういう巡り合わせの不幸という気がしてなりません。

宮田光雄『ナチ・ドイツと言語』

宮田光雄『ナチ・ドイツと言語』、予想外に興味深く拝読。専門書読む前に、こういう案内本はありがたい。ナチ・ジョークの数々、とても勉強になりました。

上野千鶴子『うわの空』

上野千鶴子『うわの空』、京都精華大学時代の、しかし貫禄たっぷりの、在ドイツエッセイ。多和田葉子なみにすばらしいんですけど、とか思ってたら、言及もでてきた。ただでもらった本で、大もうけした感じです。

春日直樹『〈遅れ〉の思考』

春日直樹『〈遅れ〉の思考』。そもそも、これが東大出版からでるので、自己矛盾だし、それにしても、読むべきではあっても買うべきではなかったような…

毛里和子『日中関係』

毛里和子『日中関係』、うーむ、あまりに良識的な…

黒宮一太『ネイションとの再会』

黒宮一太『ネイションとの再会』、われらの世代のナショナリズム論!といいたいところだけど、ちょっと、期待値に比すとやわい印象は免れ得ず。

藤井省三『現代中国文化探検』

藤井省三『現代中国文化探検』、思えば、「書物」という単位で藤井氏のものを読むのは初めてだったかも。確かに、歩く、文化的なガイドブックでした。

渡辺守章他『フランス』

渡辺守章他『フランス』、対話集。なんというか、メンツからしても、予想通りすぎて…(^_^;)

朝比奈誼『フランス的ということ』

朝比奈誼『フランス的ということ』、ええと、なんというか、「コネ」の説明が、たいへん生々しいのであった。

田中英光『オリンポスの果実』

田中英光『オリンポスの果実』を、初出で通読。Kが後記で無理に褒めてるけど、なんというか、素朴って言うより、ヘタでいいんじゃないかしら。

キャロル・グラック『歴史で考える』

キャロル・グラック『歴史で考える』で考える。マサオ・ミヨシやハルトゥーニアンなど、重要な仕事の出版が続き、時間もお金も回らない…

今泉文子『ロマン主義の誕生』

今泉文子『ロマン主義の誕生』、確かに物語(化)の功罪はあるのでしょうけれど、個人的には、ピンポイントで興味深いエピソードを発見できたので、功なり功なり。

小林直毅『メディア・テクストの冒険』

小林直毅『メディア・テクストの冒険』、ええと、こういう人が、こういうふうに語るのはよくわかるのだけれど、ちょっと物足りないよね、っていう。

秋月高太郎『ありえない日本語』

秋月高太郎『ありえない日本語』、こういう本にしては、異例の面白さと、感じのよさで、楽しみながら読みました。素晴らしい本です。

蓮実重彦『「赤」の誘惑 フィクション論序説』

本にまとまった蓮実重彦『「赤」の誘惑 フィクション論序説』読了。もちろん、あいかわらずすきなのですし、面白く読んだのですが、こちらのテンションのせいか、単発で読んでたときほどの刺激は感じられずやや残念。

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』、もう買うことすらせず、でも読みましたが、かつてのような躍動感が蘇ることもなく、なんとなく、丁寧になった風の説明に、納得したりしなかったりという、いたってクールな読者になりました。

瀬名秀明・梅田聡・橋本敬『境界知のダイナミズム』

瀬名秀明・梅田聡・橋本敬『境界知のダイナミズム』、キーワードに引かれて読む。瀬名さんて、あの? と思ったら本当にそうでした。こんな本も書くんだ。

東浩紀・北田暁大『東京から考える』

東浩紀・北田暁大『東京から考える』、少し遅れてようやく。微妙に同世代なのですが、いくつか納得できる指摘もありつつ、良くも悪くもゆるい感じが漂い、ブツに即す姿勢はいいとして、あまりテイストが好みではありませんでした。

池田浩士編『大東亜共栄圏の文化建設』

池田浩士編『大東亜共栄圏の文化建設』を通覧。テーマがちょっと一般化して読みにくいのだけれど、それぞれ意欲的、でも、やはり最後が圧巻。

ストラウス『鏡と仮面』

ストラウス『鏡と仮面』というアイデンティティ本なのである。目について借りて読んだのだけれど、イマイチぴんとは来ませんでした。

森敦『私家版 聊斎志異』

どのように流通したのかはわからないのですが、とにかく図書館で借りて森敦『私家版 聊斎志異』を読むことが出来ました。うーん、分担の落ち着いた感が、あって、じんわりと物語の世界へ誘われるよう…

ハロルド・ピンター『何も起こりはしなかった』

ノーベル賞のハロルド・ピンターによる『何も起こりはしなかった』を、友人のススメで読む。ボ氏とは全く異なった仕方で「政治」を愁い、憤り、言葉に託す。

F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』

F・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』、ちくま学芸文庫は、もうとまらない感じ。これもあの重い本から2冊の文庫へ。

『〈外地〉日本語文学論』

春の新刊ラッシュ?は、まず『〈外地〉日本語文学論』から。レビューという色彩が強いが、中には興味深い資料も散見され、一通り勉強になりました。が、買わなくても良かったかな…

太宰治『惜別』

太宰治『惜別』を読むのは何度目かしら、とにかく、今回は「右大臣実朝」まで読み切った数少ない機会なので(汗)、エントリーしてみました。

池田浩士『ファシズムと文学』

池田浩士『ファシズムと文学』、こちらの教養不足がたたり、本文を読み切れたとはいえないのですが、あとがきと人名一覧がこちらの興味と合致し、むさぼるように読みました。

竹内好『魯迅』

竹内好『魯迅』、つねに問いの立て方が竹内節で、輪をかけるような鵜飼哲の解説が、良くも悪くも、大変倫理的な印象が相変わらず強い。