2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小川近五郎『流行歌と世相─事変下に於ける歌謡の使命─』

小川近五郎『流行歌と世相─事変下に於ける歌謡の使命─』という書物を、某年表で知り、苦労して借り出す。♪忘れないでネ〜

正宗白鳥『文芸論集』

正宗白鳥『文芸論集』、わかっちゃいたけど、こんなに熱く排他的に内村鑑三オマージュを、抱くばかりでなく書く人なんですねぇ。

野家啓一『物語の哲学』

文庫は増補版だと聞き及び、岩波現代文庫で野家啓一『物語の哲学』を読む。わかっちゃいるけど、刺激うけます。鹿島徹ってのも、わかるわかる、という感じで一人で盛りあがる。

北河賢三『戦後の出発』

数年ぶりに、今度は買って北河賢三『戦後の出発』を再読、ずいぶん、異なった面が見えてきて、以前の読みの荒さに愕然とする…

金原ひとみ『オートフィクション』

なんだかんだいいながら、結構気になる金原ひとみさんの、たいへん下品な小説『オートフィクション』を、それなりに楽しむ。なんというか、ちゃんと自我への距離があってそこでなんとか読めます。

福間良明『辺境に映る日本―ナショナリティの融解と再構築』

気づく遅さに後悔しながら福間良明『辺境に映る日本―ナショナリティの融解と再構築』をたいへん興味深く読む。この手の仕事の通弊として、優れた先行書物のまとめ+若干の新視角というキライは正直ないわけじゃないけど、それでもなおすぐれた書物。

湯浅博雄『反復論序説』

読むべきだったあの時を思い出しながら、ゆっくりと湯浅博雄『反復論序説』をよむ。本書の記述もまた重なりがあって、反復なのである。これいかに。

半藤一利『荷風さんの戦後』

かつてPR誌でぜんぶ目を通したのですが、結局本になったら買ってしまいまったという半藤一利『荷風さんの戦後』。

末延芳晴『荷風のあめりか』

平凡社ライブラリーが2割引だったので、末延芳晴『荷風のあめりか』も買い、そのオペラの堪能ぶりを味読する。

中村光夫『《評論》永井荷風』

いったい、何度読んだら気が済むのか、中村光夫『《評論》永井荷風』をまたしても読む。今回は、『来訪者』となる原稿をもらいにいくあたりを、というわけで、これから『来訪者』を初版で読むのである(笑)

藤原彰『天皇の軍隊と日中戦争』

藤原彰『天皇の軍隊と日中戦争』、いわゆる本論もさることながら、遺稿の自伝である「ある現代史家の回想」をそれとして興味深く読む。

『ベンヤミン 救済とアクチュアリティ』

『ベンヤミン 救済とアクチュアリティ』、このシリーズは、論文?エッセイ?が短いのだけれど、本全体としてもコンパクトに凝縮されててとてもナイスです。 柳橋大輔さんに注目!

吉本隆明・蓮実重彦・清水徹・浅沼圭司『書物の現在』

吉本隆明・蓮実重彦・清水徹・浅沼圭司『書物の現在』、激安で購入。ハンディでかつ刺激的。清水徹の文章は久々に読んだけど、やっぱりいいなぁ。

太宰治『津軽』

思い立って太宰治『津軽』再読。うーむ、確かに食の旅なのである。

エドワード・W・ソジャ『第三空間』

怒濤の×日間、買い込んだポストモダン地理学・新しい地理学関連の本を斜め読みして読み切れなかったのですが、一応ピンときたのはエドワード・W・ソジャ『第三空間』(のみ…)でした。ジェイムソンの新刊も買わねば…

仲正昌樹『日本とドイツ二つの戦後思想』

やっと仲正昌樹『日本とドイツ二つの戦後思想』も読めましたが、想定していたのとずれた内容で、勝手ながら残念…

河西英通『東北−−つくられた異境』

思いつくの遅かったけど、河西英通『東北−−つくられた異境』読み返し、「津軽地方」について、考える見通しを立てる。

赤坂憲雄『異人論序説』

学生時代から折に触れて読んでる赤坂憲雄『異人論序説』を、またしても読む。流し読み。「異人」に「未亡人」が入っていることを確認。

山城むつみ『文学のプログラム』

無性に読みたくなって読みかえした山城むつみ『文学のプログラム』ですが、これまでになくスリリングに読めました。いいときに出会い直した感じ。

栗原幸夫『プロレタリア文学とその時代』

必要に迫られ、大著・栗原幸夫『プロレタリア文学とその時代』を読み返す。知りたいこと・考えたいことがちゃんと書いてあって、さすがの名著です!

仲昌正樹『日本とドイツ二つの全体主義』

シリーズ前著(?)を読みたかったのだけれど、都合でこっちから。仲昌正樹『日本とドイツ二つの全体主義』、あのあとがきはどうだろう。チャートは見事ですけどね。

辰野隆『りやん』

裸本を買った辰野隆『りやん』、「感傷主義」をねらって読んだのですが、思いの外マラルメをめぐる論争(?)にエキサイトしました。

鹿島田真希『二匹』

三島賞作家として名を知った鹿島田真希さんの『二匹』。ともすると中原昌也っぽくもあるのだけれど(いい意味で)、予想外のテイストで楽しめました。

蓮見圭一『水曜の朝、午前三時』

蓮見圭一『水曜の朝、午前三時』を読むも、「これ、売れたんか…」という感じ。解説で「シンプル」と褒めてるけど、単純なだけやねん…

青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン 』

おすすめいただき、青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン 』読みました! 最近の芥川賞とその候補の軟弱なのに比して、この骨太な「現代小説」を見よ! ほんと説明しにくいけれど、阿部和重くらいしか比すべき力量の作家はいないでしょう。

市村弘正・杉田敦『社会の喪失』

ふと知って、このすごい組み合わせの市村弘正・杉田敦『社会の喪失』を読む。杉田さんは1人対話だけでなく、こういう噛み合わせも、構築的で素晴らしい。

宗像和重『投書家時代の森鴎外』

宗像和重『投書家時代の森鴎外』をじっくり再読、デリダ/東浩紀の名前が新鮮に見えました。

カール・シュミット『ハムレットもしくはヘカベ』

かのカール・シュミットによる『ハムレットもしくはヘカベ』、内容を聞き知ってから読んだのですが、それでも面白い。先駆的新歴史主義なのかもしれまへん。

マティアス・マルティネス+ミヒャエル・シェッフェル『物語の森へ』

久々にナラトロジー本『物語の森へ』を読むも、いくつか「確認」はしたものの、さほど刺激を受けることかなわず。

金原ひとみ『AMEBICアミービック』

金原ひとみさんの錯文『AMEBICアミービック』をかりてよむ。ほんとに細いんだろーねー、っていうのと、本がカッコいいということ、あとボキャブラリーが下品。でもそれなりにいいと思った、なんか苦労して誠実に書いてる作家なんかよりは、ね。