2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

香山リカ+福田和也『「愛国」問答』

なりゆきで、香山リカ+福田和也『「愛国」問答』も読むけれど、ちょっと、これはうすすぎ…かしら、後半もちなおすけれど。

吉田満『戦艦大和ノ最期』

変わった必要に迫られて吉田満『戦艦大和ノ最期』を2読。神話まみれには違いないのだけれど、この「格調」のキープ力には感嘆。

飯田祐子編『『青鞜』という場』

共著とは思えない高いテンションの続く、大変勉強になる本でした。読んだのは、飯田祐子編『『青鞜』という場 文学・ジェンダー・〈新しい女〉』。

窪川鶴次郎『昭和十年代文学の立場』

一巻本選集である窪川鶴次郎『昭和十年代文学の立場』を読む。局面ごとにいいことを書いてる印象があって買ったのですが、まとめて読むと、今ひとつなのは読者の身勝手、ですよね。

長島要一『森鴎外 文化の翻訳者』

長島要一『森鴎外 文化の翻訳者』も副題につられて買ってしまう。でも、これでこの副題はないやろ…

山下範久編『帝国論』

『〈帝国〉』関連書はいろいろあるのだけれど、山下範久編『帝国論』をかわなかったのは正解かも、単に僕とかみ合わせが悪いだけですが。

今福龍太編『「私」の探究』

今時、ベタにならないように「私」を語るには、と思って、執筆陣の興味深い今福龍太編『「私」の探究』を読む。香山リカのディープさに、意外の感と共にかなりうたれる。伊藤比呂美は相変わらず(?)私にとっては別格。

小倉孝誠『身体の文化史』

小倉孝誠さんの本を初めて読みました。書店で即買いした『身体の文化史』、いささか「うすい」ですが、大変読みやすい。

檜垣立哉『生と権力の哲学』

そうそう、僕が読みたかったのはこういう本です。檜垣立哉『生と権力の哲学』、たいへん優れた後期フーコー入門書。

岡田温司『芸術と生政治』

たいへん期待していた岡田温司『芸術と生政治』ですが、「同定」をめぐる議論をスリリングに感じた以外は、いささか退屈。

小島信夫『残光』

驚異の、小島信夫『残光』、保坂和志とのうわさのトークショーをめぐって、過去のテクストと言うより、作家である自らを読み直すことそれ自体を小説という営為にしてしまおうという欲望に貫かれた一本。

木村慧子『シルヴィア・プラス』

木村慧子『シルヴィア・プラス』、ちと気になって読んでみる。エクリチュール・フェミニンのものが、あいかわらず邦訳されていないことを確認して終わる。

大澤真幸編『社会学の知33』

大澤真幸編『社会学の知33』のような本って、通読するものではないと思うのですが、久々に発掘された記念(?)に前から全部読み直す。遠藤知巳のキレは相変わらず素晴らしすぎる。吉澤夏子さんの本も読みたくなりました(ので買ってみた)。

多田治『沖縄イメージの誕生』

多田治『沖縄イメージの誕生』って、副題「青い海のカルチュラル・スタディーズ」に言い尽くされた「ゆるい」本。流しまくって読む。

岡崎京子『愛の生活』

岡崎京子『愛の生活』、「あとがき」に言い尽くされてるけど、ハードにもかかわらず、相変わらず切なくスタイリッシュ。

阿部和重『プラスティック・ソウル』

最近コメント短くなっていい傾向。装丁、ずるいくらいかっこいい。

香山リカ『ぷちナショナリズム症候群』

サジェスチョンを受けて、香山リカ『ぷちナショナリズム症候群』、数年ぶりに再読。うん、状況は確実に悪くなってる。さて、…

鏡味国彦『ジェイムズ・ジョイスと日本の文壇』

新心理主義/「意識の流れ」に興味を持って、鏡味国彦『ジェイムズ・ジョイスと日本の文壇』を読む。昭和初年代ってのは、雑誌もいっぱいあるし、曲者が多いなぁ。でも、ぼくは外国語何もできず……

『ポストコロニアルの地平』

うーむ、出ていたことすらつい先日まで知らなんだ。本屋行ってないのバレバレやな…

岩上順一『文学の主体』

「歴史文学」については、別の主著(?)を改めて読むのだけれど、まず岩上順一『文学の主体』の作家論を楽しむ。あの「走れメロス」を存分に楽しんでいる風貌など浮かんで楽しく、太宰治作品史への懐疑的な見方も参考になる。

山田奨治『日本文化の模倣と創造』

オリジナリティ神話について考察すべく山田奨治『日本文化の模倣と創造 オリジナリティとは何か』をよむが、神話であることの指摘・批判は的を射てるけど、歴史的でも実証的でもなく、そして本論のタイプが古いんだよな…

新宮一成『無意識の組曲』

新宮一成『無意識の組曲 精神分析的無限論』を、スリリングかつ慎重に拝読。もちろん、思考は鮮やかで文章も読みやすいのだけれど、何より、「臨床」の帰結であることをしみじみ感じました。

斎藤環『戦闘美少女の精神分析』

って、なかなか図書館に置いてなくて、買うのはちょっと…な僕としては、文庫になったら、そりゃ買うよね、斎藤環『戦闘美少女の精神分析』。紹介・概説が大半で「精神分析」に乏しいけれど。

松浦寿輝『口唇論』

多木浩二さんに偏り過ぎかなーと思って、微調整(?)に、松浦寿輝『口唇論』。こちらの「教養」不足で満喫とは行かずとも、さすがのテマティスム。

今村真介『王権の修辞学』

ずっと気になっていた今村真介『王権の修辞学』をついに読む、具体例の所はイマイチ興味がわきませんでしたが、文献の参照の仕方やまとめる記述は、若手らしい、鋭いもののように感じました。

長島要一『森鴎外の翻訳文学』

長島要一『森鴎外の翻訳文学』を、文字通り拝読。「神格化」に抗うそうだが、作家への絶対の信頼、大上段からのものいい、某大家による推薦、これこそが「神格化」のための「修辞」の身振りでなくてなんでしょう…

『鮎川信夫詩集』

行きつ戻りつ、ようやく『鮎川信夫詩集』読了。「詩や小説を書くよりも、人々は批評的精神によって現代に触れてゆくことが先づ必要である。第一に文学を盲信することを止めることだ。」──やっぱり、詩より詩論……

大久保典夫『転向と浪曼主義』

長年お世話になっていた人が、著者のお弟子さんであると言うことを事後的に知るに至り、襟を正して大久保典夫『転向と浪曼主義』を拝読す。

板垣直子『事変下の文学』

板垣直子『事変下の文学』をコピーで読む、だって、買おうとしたらすごく高い… 十年代の主要なトピックが拾われていてたいへん有用なのである。

山田宗樹・空知周太郎『嫌われ松子の一生』

先日ブックオフでgetした山田宗樹・空知周太郎『嫌われ松子の一生』を読む。映画楽しみにしてたんだけど、ちょっと暗すぎて悲しいなぁ… * と思ったのだけれど、映画はテイストが異なるらしいのでやっぱり見に行こうっと。