『岩波講座近代日本の文化史8感情・記憶・戦争』

これって、ちょっとバブリーだった時期に定期購読のようにして買ったのですけれど、その1冊『岩波講座近代日本の文化史8感情・記憶・戦争』。日本の「文化研究」の「最良の成果」なのかどうかはともかく、って、そもそも岩波発の「文化研究」ってどうなのかしら? というのはあるけれど、そして、巻ごと論文ごとのばらつきは勿論あるのだけれど、全体的に高水準の総説を本巻ではすぐれて反省的な成田龍一が書き(文句なく力作)、他にもすでにお世話になった大内裕和やC・グラックの他、H・ハルトウーニアンや牟田和恵を丁寧に読み直す。数年さぼってしまったジェンダースタディーズに、ちょっと追いついてみようかと思いました。