ひとり受賞記念、『ニート』再読

というわけで、芥川賞を受賞なさった絲山秋子さんの最新作『ニート』から表題作「ニート」を読む。文章はシンプルなのに、〈切迫〉していて、例えば〈それでここ数日というもの、恋するようにキミのことを思った。〉とかもダイレクトに響くし、〈キミ〉も嫌味では全くない。常磐線愛用者としては上野が出てくるのも嬉しい、っていうか受賞作もそうだけど、絲山秋子さんの小説に出てくる場所は、それだけで魅力的に思えて来るという不思議があるようです。〈二年〉のくだりも、そのやばさとかリアリティとか、すごいです。ラストも、切ないし、泣けます、ほんとに。

ていうか、「ニート」はweb上で読める