懐かしの保坂和志「この人の閾」

1998年夏、って、よく覚えてる。その頃文庫で買って「この人の閾」ばかりでなく保坂和志を初めて読んだことも。そして、自分でもびっくりするくらい「すげー」と思ってしまったことも。なので、あるいは、なのにもかかわらず「この人の閾」を読むのはそれ以来だったような。でも、さすがにずいぶん覚えていた。文体もキャラクターもシチュエーションも、そしてこの空気も、相変わらずすばらしいと思いました。