スティーヴン・グリーンブラット『シェイクスピアの驚異の成功物語』

ティーヴン・グリーンブラット『シェイクスピアの驚異の成功物語』は、訳者やオビが語る以上に、本当に素晴らしい書物で、私にとって今年最大の収穫の1つともいえ、読んでいる時間は本当に楽しく、そして、あのグリーンブラットがこういう仕事を、「想像力」という領域・能力において開花させたのは、オドロキ(驚異!)であると同時に、宜なるかなとも思いもするのでした。シェイクスピアの評伝という枠に収めずに、「文化の詩学」最良の成果の1つでしょう。