蓮実重彦『知性のために』

言わずと知れた(?)、総長時代の講演集である蓮実重彦『知性のために 新しい思考とそのかたち』を読み、大いに啓発される。驚くこと、好奇心を持ち続けること、そして変化すること。蓄積できない、きらめく知性を磨きたいものです。

知性とは、何が自分に可能なのかを具体的に想像する者が、その実現に向けて演じてみせる身振りのうちに露呈される力に他なりません。それは、蓄積されることのない力であり、有効に機能する瞬間にのみ威力を発揮するものなのです。